ベンチャートップインタビュー
社員とのコミュニケーションが企業に利益をもたらす山近流経営術
株式会社ザメディアジョン 代表取締役社長兼CEO
山近義幸(やまちか・よしゆき)氏
山近義幸氏
毎日、日替わりで学生を連れている社長。それが株式会社ザメディアジョン代表取締役兼CEOの山近義幸氏だ。
平成2年から就職ビジネスをスタート。新卒採用のコンサルティングと出版事業を中心に年々その勢いを増している。
そんな同社の成長の背景にあるのが、毎日行なっているという学生によるかばん持ちと、4〜5年前から強化した社員との綿密なコミュニケーションだ。
毎日、違う学生と行動を共にするということは、他人が想像する以上に山近氏に大きな負担を及ぼす。この「かばん持ち」が3年程前にちょっとしたブームになって、ベンチャーを中心に広まったものの、続いた会社がほとんどないということがその大変さを物語っている。とはいえ、かばん持ちをする学生から得るものも少なくなく、また山近氏自身も年に一度、必ず50〜60代の社長のかばん持ちを一週間行なっているという。「日本は最強最大のベンチマーキング大国。日本がすごいのはまねにとどまらず、それを学びの世界に持っていったこと。自分よりも経験豊富な経営者はもちろん、学生からも学びは必ずあります」(山近氏)。さらに同社では、社員クラスが年に1回、職責クラスが2回、役員クラスが年に3回、山近氏のかばん持ちを実践している。「社員間であっても少なからず学びや気づきがあるし、コミュニケーションも生まれる。それだけで業績が上がったとは言い切れないけれど、大きく影響していることは確かです」(山近氏)
現在、同社の社員は50名程度。この3年間でたった一人しか辞めていないといい、そこにも成長の要因が垣間見られる。
「大企業に就職可能な優秀な人材が集まり、かつ決して楽な仕事ではないのにこれだけ辞めないというのは、ひとえにコミュニケーションでしょうね」(山近氏)。週に一度は社員と飲み、クライアントよりも社員と飲む機会が多いという山近氏。そのほかにも、会社に着くまでの車中の20分間を利用し、幹部社員に社員に関する話を聞く「お迎えミーティング」など、社員とのコミュニケーションを大切にしている。「50人超とはいえ、社員一人一人の最近あった出来事などはすべて把握しています」(山近氏)。社員への声がけも積極的に行ない、モチベーションアップを図っている。
株式会社ザメディアジョン 代表取締役社長兼CEO
山近義幸(やまちか・よしゆき)氏
ベンチャービジネス協議会代表幹事。1961年山口県生まれ。広告代理店、タウン誌の制作会社勤務の後に27歳で就職支援会社ザメディアジョンを設立。
ベンチャー・成長企業のための新卒採用サポートに特化!
出版事業と新卒採用サポートを中心とした人財マーケティング事業を2本柱に掲げる株式会社ザメディアジョン。
1990年に法人化と同時に採用支援事業に進出し、新卒採用に特化したコンサルティング、さまざまな人財育成・教育・研修プログラムの企画などを実施している。当時から開催している「内定の達人塾」は毎年1万人の学生と会い、1000人の経営者・人事担当者と会っているからこそ話せるリアルな講演内容が話題を呼び、毎年全国各地にて開催中。
(株)ザメディアジョンが運営する人事ドットコム。
[2007年10月 7日] ベンチャートップインタビュー


